人権映画鑑賞会

10月26日(金)に人権映画鑑賞会を行い、「彼らが本気で編むときは、」を全校生徒・全教職員で鑑賞しました。

この映画の主人公であるリンコさんはトランスジェンダーです。子どもの頃から心と性の違いに苦しみ、性別適合手術を受け女性として生きることを選びます。理解あるパートナーと出会い幸せに過ごしますが、スーパーや病院など様々な場面で、その生き方を阻まれる問題が出てきます。

温かな雰囲気に溢れた人と人の繋がりの中で、リンコさんを中心に、LGBTの問題や家族のあり方など、様々な人権課題について考えさせられる映画でした。

生徒の感想を紹介します。

「リンコさんに限らず、世界中の人の中には、自分の身体と心の性に異変を感じつつも生活している人たちがいると思う。その事について周囲に相談しても、自分の思いをきちんと理解してもらえるか、受容してくれるのか、不安でいっぱいだと思う。みんながみんな受け入れてくれるとは限らないが、「性」について悩んでいることを理解し、「そう考えているのはおかしくない」と伝えてあげることが大切だと思った。また、どの親であっても完璧な人間ではない。親は親なりに悩み、子どもの接し方や愛し方など間違えることもあるのだと感じた。どんな形であっても、「自分は幸せで愛されている」と感じることができる存在が家族なのかなと思う。」(専攻科1年女子)

「初めはトランスジェンダーということを知り、驚くこともあるかもしれないが、やはり「リンコさん」という1人の人として認識し、受け入れることが重要だと感じた。現在の社会ではまだまだ受け入れる形が整っておらず、行きにくい世の中になっているが、そこをどう理解していくかが問題になると思った。また、トモの母親、リンコさんの家族、どちらも共通してトモに対する愛情はあったと思う。うまく表現できていないだけでどちらも同じだけの子どもに対する愛はあると思った。」(専攻科1年女子)

(文責 普通科教員)