平成22年度戴帽式
今日5月12日はナイチンゲールにちなんだ看護の日です。 看護師を目指す生徒たちが病院での本格的な実習のためにナースキャップを授かる戴帽式が行われました。 看護科2年の26名が出席しました。 初めに川田校長がこれまで学んだ基礎的な看護を現場での実習に生かし、より専門的な知識や技術を身につけてほしいと訓示しました。 この後明かりが消された暗闇の中で生徒1人1人の名前が呼ばれ女子生徒は白いナースキャップを男子生徒は白いハンカチをそれぞれ授かりました。 そして、生徒全員が灯のともったステージに上がり、患者の幸せのために身を捧げるという内容の誓いの言葉を述べました。 来賓として、さぬき市長はじめ、各病院関係者、さらに、各中学校の校長先生方をはじめ諸先生方、ならびに学校評議委員の皆様方がご臨席くださりました。 その中で老人保健施設ひまわりの施設長様は、入院中この戴帽式参列のために退院され、お体のお悪い中ご臨席下さり、さらに壇上に上がられご訓辞くださりました。 「看護知識や看護技術の習得もたいせつだが、コミュニケーション能力もたいせつだ。」 「1.あいさつ 2.表情 3.ことばづかい 4.態度」 「中でも、あいさつは一番大切で、相手を認めることになる」と・・・・。 これから隣地実習に向かう生徒たちにとってはとても心にしみる言葉でした。 戴帽式を終えた生徒たちは今年12月以降さぬき市内の病院などで患者の入浴などといった実習に臨みます。 |
式 辞 |
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5月12日、『看護の日』の今日、本校看護科2年生の戴帽式を挙行するに当たりまして、ご多用の中、さぬき市長大山茂樹様、老人保健施設ひまわり施設長山根正隆様、各実習病院看護部長様、事務長様、本校PTA会長代理様、各中学校の校長先生方や諸先生方を初め多数のご来賓各位、並びに保護者の皆様方のご臨席をいただき、戴帽生の前途を祝福、激励賜りますことを心よりお礼申し上げます。 戴帽生の皆さん、戴帽おめでとうございます。この一年間、本当によく頑張りましたね。厳粛のうちに戴帽の儀式が執り行われることに、大きな感動で胸がいっぱいのことと思います。それと同時に、これから始まる臨床実習やより深い勉学に向かう決意に、身も心も引き締まる思いがしていることでしょう。本校で学んだ基礎的看護を今後は実際の臨床面に活かし、更に研究して、より専門的な知識や技術を身につけていかなければなりません。 現代私たちを取り巻く社会は、医療の面でもめまぐるしい進歩を遂げてきています。このような中にあって看護師には、高度な専門知識や技術の習得はもとより、生命の重さを感じる心、愛情に満ちた豊かな人間性も求められます。フローレンス・ナイチンゲールの言葉に、「看護の仕事は、快活な、幸福な、希望に満ちた精神の仕事です。犠牲を払っているなどとは決して考えない、熱心な、明るい、快活な人こそ、本当の看護師だと言えるのです。」とあります。このナイチンゲールの看護への真摯なる情熱の灯火をあなた方も受け継ぎ、社会への奉仕と献身の誓いを固めてください。そして、医療に従事するということは、尊い人命を預かる崇高な職業であるということをしっかりと認識してください。看護師を目指して進むあなた方の道のりは、誠に険しいものであろうと思います。しかし、苦労を重ねて到達するからこそ、その成果は尊く、達成した時の喜びも大きいのです。 さて、保護者の皆様方におかれましては、本日記念すべき戴帽式で、立派に成長されたお子様の姿をご覧になり、感慨もひとしおのことと存じます。心よりお慶び申し上げます。私たち教職員は、専門知識と看護実践を教えるだけではなく、平素より「心の教育」にも力を尽くしております。特に基本的生活習慣の確立から培われる自律性は人間形成の土台となり、豊かな人間性を築くうえでは大切な要素であると考えます。本校では、この基本的生活習慣の確立を「心の教育」を推進する中での大きな柱としています。ご家庭と学校の強い連携のもと、お子様が将来、笑顔輝く心優しい看護師となられますよう教育活動に邁進していく所存ですので、今後ともご協力賜りますようよろしくお願い致します。 戴帽生の皆さんが今日のこの感動・感謝・決意を忘れることなく、真剣に勉学に励み、知識面・技術面・精神面の3つの大切な要素を兼ね備えた立派な看護師になることを心から祈念し、式辞と致します。 |
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平成22年 5月12日 |
藤井学園寒川高等学校長 川田 千秋 |